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たん吸引理由の入園拒否は「違法」女児と両親が提訴



asahi.com 2005年11月02日11時41分



 息を吸うときに気管がふさがって呼吸しにくくなる喉頭(こうとう)軟化症のため、定期的に吸引器で痰(たん)を吸い出すことが必要な女児(5)とその両親が2日、「痰の吸引が必要なことを理由に保育園への入園を拒んだのは違法」として東京都東大和市側を相手に、入園を不承諾とした処分の取り消しを求める訴訟を東京地裁に起こした。


 原告は青木繁宜さん、待詠子(たえこ)さん夫妻と長女鈴花(すずか)ちゃん。訴えによると、鈴花ちゃんは1歳のときに気管切開手術を受け、それ以来、気管への空気の通り道を確保する器具を常時のどに装着している。このため、1〜3時間おきに1回、細い管を気管に入れ、電動の吸引器で痰や唾液(だえき)を吸い出す必要がある。


 吸引が必要なこと以外に問題はなく、障害がある就学前児童が通う施設でも「十分に保育園や幼稚園に通える」と言われていたという。


 だが、今年1月、市立保育園への入園を申し込んだところ、「吸引は『医療行為』で人的対応ができない」として不承諾とされたという。


 原告側は「保育園には看護師が配置され、十分対応できる。吸引は家族でも容易にでき、業務の負担にはならない」と主張。市側は「看護師はいるが、鈴花さんは常時観察が必要で、集団保育のなかでは対応できない」と説明している。


    ◇


 厚生労働省によると、「痰の吸引を必要とする子を一般の保育園や学校に通わせたい」との要望は自治体を通じて相次いで寄せられている。しかし、その対応は自治体任せになっているのが実情で、独自に予算を組んで看護師を配置している自治体もあるが対応はばらばらだ。


 また、養護学校では吸引ができる看護師の配置が進んでいるものの、普通の学校にはこうした措置はとられていない。このため、同省は吸引が必要な子について「養護学校に通ってもらうのが基本」としている。





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